アデノウイルス感染症
アデノウイルスは乳幼児の呼吸器系感染症における主要病原ウイルスのひとつです。このウイルスは現在のところ49種の亜型が知られており、その型方により多彩な病状を示します。日常よく見られるもとしては、咽頭炎・滲出性扁桃炎、咽頭結膜熱(プール熱)、結膜炎、胃腸炎があり、その他、肺炎(重症化するものとしてアデノ7が有名)、出血性膀胱炎、腸重積を引き起こす腸間膜リンパ節炎、髄膜炎など多彩です。
症状は高熱(39~40度が3~7日持続(平均4.5日)し、のどが真っ赤になり、ぐったりしてかなり重症感があります。時に結膜炎を伴い目が真っ赤になります。潜伏期間は5から7日。診断は迅速キット、白血球増多、CRP陽性によります。
治療に関しては、特効的な有効な治療薬はありません。対症療法となりますが、重症化し易く、点滴や入院が必要な方もかなり多くいます。