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産後うつ

産後数週間~数カ月以内に発症し、症状が2週間以上続きます。産後10人に1人が発症すると言われており、深刻化すると虐待・育児放棄・母親の自殺を招く恐れがあり、近年大きな関心が寄せられています。

リスク因子

・育児に対しての不安やストレス

・うつ病の既往

・夫や周囲のサポート不足

・高齢出産

・睡眠不足など

セルフチェック

エジンバラ産後うつ質問票(EPDS)】

産後うつ病のスクリーニングを目的として英国で開発された後、各国の言語に翻訳されて世界的に普及しており、日本でも使用されています。


10項目の質問があり、( )内が点数となっています。30点満点で、日本では9点以上が産後うつの可能性が高いとされています。今日だけでなく、過去 7日間にあなたが感じたことに最も近い答えにチェックしましょう。必ず10 項目すべてにお答えて下さい。

 

1.笑うことができたし、物事の面白い面もわかった
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった

 

2.物事を楽しみにして待った
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった

 

3.物事がうまくいかなった時、自分を不必要に責めた
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、時々そうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

 

4.はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配したりした
(0)いいえ、そうではなかった
(1)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(3)はい、しょっちゅうあった

 

5.はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた
(0)いいえ、そうではなかった
(1)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(3)はい、しょっちゅうあった

 

6.することがたくさんあって大変だった
(3)はい、たいてい対処できなかった
(2)はい、いつものようにうまく対処できなかった
(1)いいえ、たいていうまく対処した
(0)いいえ、普段通りに対処した

 

7.不幸せな気分なので、眠りにくかった
(3)はい、ほとんどいつもそうだった
(2)はい、時々そうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

 

8.悲しくなったり、惨めになったりした
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

 

9.不幸せな気分だったので、泣いていた
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)ほんの時々あった
(0)いいえ、全くそうではなかった

 

10.自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた
(3)はい、かなりしばしばそうだった
(2)時々そうだった
(1)めったになかった
(0)全くなかった

「産後うつ病ガイドブック -EPDSを活用するために」J. Cox,J. Holden/著 岡野禎治,宗田聡/訳 南山堂

産後うつの自殺

妊産婦の死亡原因の1位は自殺です

国立成育医療研究センターの調査結果で、2015~16年の2年間、92人が産後自殺しています。自殺要因は産後うつが考えられており、約半数が35歳以上で、初産の割合が高くなっています。

1人で頑張りすぎないで

みなさん、赤ちゃんが生まれて幸せな時間を過ごしていると思います。しかし、出産後から生活環境が大きく変化し、赤ちゃんのペースで行動することに加え、上手くいかない子育てにイライラしたり落ち込んだり、パパの行動にも…。赤ちゃんが泣き止まず、初めてのことばかりで不安になることもあるのではないでしょうか。1人で悩みを抱えて頑張りすぎてしまうと疲れが溜まってしまいます。赤ちゃん中心の生活では、家事がおろそかになっても仕方ありません。夜の授乳は寝不足になり、精神的にも不安定になることもあります。家事や育児を1人で完璧にしようとせず、家族や周りの人に手伝ってもらい、心と体を休めましょう。

 

子育ては思い通りにいかないものです。親だって疲れてしまいます。ストレスをためないよう、家族に預けて1人時間を作る、美味しいものを食べる、ゆっくり睡眠をとるなど、自分に合ったリフレッシュ法をみつけてください。家族や子育て中のママさんとおしゃべりして笑ったり、時には悩みを相談する時間も大切です。

 

長岡市は「みんなで子育てするまち」を基本理念に育児支援を行っています。行政サービスなどを上手く活用し、1人で抱え込まず、周囲に頼って育児を楽しんでください。産後うつは誰でもなる可能性があります。思い当たることがあれば早めに精神科・心療内科を受診しましょう。決して頑張りすぎないで、無理はしないでくださいね。

 

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