BSNキッズプロジェクト みんなの育休会議
「ゆうなびプラス見つけたね」で放送されました。
2025年11月16日、「BSNキッズプロジェクト みんなの育休会議」を主催しました。BSNアナウンサーの工藤淳之介さんと一緒に、育児の楽しさと大変さも伝えたいという思いから企画したものです。
私自身、子どもを授かった当時は、仕事は自分、家庭は妻という役割分担の意識で生活していました。子どもたちのことは主に妻が担い、私は時間があるときに手伝う、そんな関わり方でした。今振り返ると、子育ても自分の大切な役割として捉えきれておらず、妻をサポートするという意識で向き合っていたように思います。そのことを、今はとても申し訳なく感じています。
群馬での子育てを経験する中で、子育てを自分ごととして捉え、子どもたちと向き合えるようになりました。実際に向き合ってみると、思っていた以上に大変なことばかりで、これまでほぼ一人で育児を担ってくれていた妻の苦労を、身をもって感じました。
外に出て仕事で誰かと話す時間があると気持ちが切り替わることもありますが、出産直後など、家でずっと子どもと向き合う時間が続くと、誰でも孤独や不安を感じてしまいます。初めての子育ては分からないことだらけで、育児書を読んでもすべてが自分の子どもに当てはまるわけではありません。正解が見えない中で、不安を抱えながら小児科を受診される親御さんの姿も、これまで多く見てきました。これでいいのかな、自分だけがうまくできていないのではないか、そんな思いを抱えながら、毎日を必死に過ごしている方も多いと思います。こうした不安やしんどさが、誰にも相談できないまま積み重なってしまうことがあります。その結果、心と体のバランスを崩してしまうこともあります。その一つが、産後うつです。
出産後に気分が落ち込む、眠れない、笑えない、家事ができなくなるなどの症状が現れることがあります。実は母親だけでなく、父親も約10人に1人が、出産をきっかけに産後うつを発症すると言われています。育児ができることは幸せで、子どもはいとおしい存在です。それでも、しんどいと感じる瞬間は必ずあります。そのしんどさを、パートナーや地域の人たちと共有し、大変さを分け合いながら子育てを支えていくことが大切だと感じています。子育て中に、一人で抱え込まなくていいこと。しんどいと声に出していいこと。そして、産後うつでつらい思いをする人を少しでも減らしたい。そんな思いで、今回のイベントを企画しました。
以前から、子育てや産後うつについてのイベントをやってみたいと考えていました。そんな中、2024年9月に工藤アナウンサーが育休を取得し、ラジオに復帰された際に「楽しかったけど、しんどかった」と率直に話されているのを聞きました。男性の育休取得が少しずつ広がる中で、実際に育休を取り、お子さんと向き合った経験を持つ工藤さんと一緒に、子育てについて語り合いたいと思い、連絡を取りました。そして1年後に実現したのが、今回のイベントです。当日は、私の講演の後、子育ての大変さとありがたさ、父親の育児参加、子育て中のパートナーとの関係性について、工藤さんと対談を行いました。このイベントをきっかけに、どの地域でも、より子育てがしやすい環境が広がっていくことを願っています。これからも、そんな思いを胸に活動を続けていきたいと、改めて感じています。
2025年12月
太田匡哉
