手足口病
飛沫感染が主ですが、便を通じても感染します。乳幼児に多く、潜伏期間は3~6日間です。
症状
手の平、足の裏、口の中に小さい水ぶくれができることが特徴で、おしりや膝、体にできることもあります。熱はなく、あっても1~3日間程度が多いですが、ときに熱が先行して発疹が後に出てきたり、高熱が持続することもあり経過は様々です。手足の水ぶくれは大人に聞くと痛痒いらしいですが、子ども達はかきむしることは多くはありません。下痢や口の中が痛くて食べられなくなって小児科を受診して診断されることもあります。エンテロ71のタイプでは脳炎、髄膜炎を起こしたり爪が剥がれることもあり、決してすべてが軽い病気ではありません。
口内に多数の水疱
足底の水疱 日数がたち少し黒ずんできました
手にも多数の発疹
治療
治療をしなくても自然に治ることがほとんどです。熱や下痢、口の中の痛みがある時は薬を処方します。
ご家庭で気をつけること
・口の中が痛む時は、熱いもの、塩味や酸味の強いもの、固いものは控えましょう
・熱がなく元気なら入浴してもかまいません
・感染予防のためタオルの共有は避け、オムツ交換後はしっかり手を洗いましょう
もう一度受診しましょう
・口の中が痛くて水分をあまりとれない時
・高熱が続く時
・吐いてぐったりしている時
登園・登校
口内痛や発熱がある時はお休みしましょう。熱が落ち着き食事も食べれるようになれば登園登校を相談します。発症後2週間以上便からウイルスの排出がありますが、一般的な登園・登校基準では遅くなるため特例として許可の基準を設けておりません。