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アレルギー治療

気管支喘息

喘息の主な原因である気道の炎症を抑えるために毎日薬を続けます。喘息の発作を予防するために症状が出ていないときも毎日使う薬を管理薬と言います。喘息発作が起きて苦しくなった時に発作を抑えるために使う薬が臨時薬です。医師の指示のもと管理薬を続けて風邪など喘息発作を誘発するリスクが高いときは臨時薬を併用し発作で生活制限が出ないような管理を目指します。

 

食物アレルギー

食物アレルギーを治す飲み薬は残念ながらまだありません。食物アレルギーの薬はアレルゲンを食べて誘発症状が出た時に使う対症療法の臨時薬が中心です。アナフィラキシーなど重い症状を引き起こす方は体重に合わせてエピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方します。

現在わかっていることとして、原因食品によってはアレルゲンを全く食べない完全除去よりも症状が出ない量を少しずつ食べたほうが治りやすいという報告があります。食品や誘発症状によって同じアレルゲンでも個人個人で対応が変わるため食物アレルギーがありどのように食べたほうが良いかお悩みの方は専門外来を受診ください。

 

アトピー性皮膚炎

体のすみずみまで広がっている皮膚の炎症がアトピーの原因です。そのため炎症を抑える抗炎症薬を外用して治療します。抗アレルギー薬の内服は皮膚のかゆみを抑える効果はありますが内服だけでかゆみのある湿疹が治るということはありません。必ず外用療法と併用しましょう

外用薬は抗炎症薬のステロイド外用と2歳以上に適応のあるタクロリムス軟膏、JAK阻害剤、各種の保湿剤も含まれます。外用薬の塗り方の違いから2つの治療法があります。どちらの治療法も患者さんの症状と経過によって薬の種類や塗り方、塗る量を調整します。

リアクティブ療法

湿疹の状態が悪化したときに抗炎症薬を外用して皮膚の状態がよくなったら保湿剤に変更し湿疹の再燃を予防する。

プロアクティブ療法

抗炎症薬の概要で湿疹が良くなって痒みが安定しても定期的に抗炎症薬を外用して湿疹の再燃を予防します。湿疹の状態がよくなったら徐々に抗炎症薬の外用回数を減らして皮膚の炎症の再燃が無いことを確認しながら保湿剤で湿疹を予防する。

 

アレルギー性鼻炎

ダニやハウスダストによる通年性鼻炎や各種の花粉症の治療の基本は抗アレルギー薬の内服と掃除や外出時のマスクなどでの抗原回避です。ダニとスギ花粉のアレルギー性鼻炎では舌下免疫療法という根治につながる治療法も出てきました。

あまり知られていませんが繰り返す鼻出血もアレルギー性鼻炎の症状の1つです。鼻粘膜が腫れて出血しやすくなった時は点鼻ステロイドを使った局所の抗炎症療法が有効ですし、小児のダニ舌下免疫療法を導入して効果が出ると鼻出血の頻度が減ってくるお子さんも多いです。

 

アレルギー結膜炎

アレルギー性鼻炎に合併することが多く、抗アレルギー薬の内服と抗アレルギー薬の点眼が治療の基本です。症状がひどくなると春季カタルという重症な結膜炎につながることがあり、その場合はステロイド点眼やタクロリムス点眼を使用します。ステロイドの点眼は副作用として眼圧が上がり緑内障のリスクがあるため重症な患者さんは眼圧を測定できる眼科での治療をお願いすることがあります。

 

アナフィラキシー

食物アレルギー、ハチ毒、薬剤など様々な理由で全身の様々な臓器にアレルギー症状が出る命の危険がある病気です。命を守るために一刻も早く治療を開始する必要があるため、アナフィラキシーを疑う症状があった時は必ず救急車を要請しましょう。そして症状が出た時には抗アレルギー薬ではなく、アドレナリンの筋肉注射をいかに早く投与するかが大切です。自分の周りでアナフィラキシー歴がありその人にアナフィラキシーを疑う症状があればエピペンをためらうことなく使い救急車を要請して病院を受診しましょう。

 

じんましん

自分の体調不良や体温変化などの物理的な刺激がきっかけとなってかゆみを引き起こす物質が作られます。かゆみを引き起こす物質の働きを抑えるために抗アレルギー薬を使用して治療します。かゆみで寝られないなど生活制限があれば免疫抑制薬のステロイドを投与して入院することもあります。長期間じんましんが続き症状が重い場合は注射による生物製剤の治療も保険適応になりました。じんましんの原因は成人でも7割はわからないため症状から診断して治療法はあるものの特定の原因がわかることは少ないです。抗アレルギー薬はじんましんが引いてすぐに中止するのではなく、しっかり出なくなったことを数日確認してから中止しましょう。

 

舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎の新しい治療法で、ダニでの通年性鼻炎とスギ花粉での季節性鼻炎の薬があります。原因アレルゲンを毎日舌の下(舌下)に入れることで体を慣らせてアレルゲンが目や鼻から入ってきても症状が出なくなるように体質を変える治療です。従来の抗アレルギー薬内服と違いアレルギー性鼻炎の根治療法になる治療です。繰り返し症状を起こしたことのある5歳~65歳までが適応となり、治療を始めるには事前に採血など検査が必要です。またスギの舌下免疫療法はスギ花粉の飛散時期は導入ができませんのでご注意ください。治療期間は3~5年間が目安とされており舌下免疫療法を中止しても治療期間と同じ期間は効果が持続すると報告されており5人中4人に効果があると言われています。当院では子どもと大人どちらも治療できますのでアレルギー性鼻炎でお困りの方はご相談ください。

 

 

 

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