窒息・誤嚥
誤嚥:食べ物や物が気管に入ってしまうこと
原因になりやすいもの
乳児の不慮の事故で最も多いのは窒息です
食品
豆やナッツ類(大豆、枝豆、ピーナッツ、アーモンド)、飴玉、ミニトマト、ぶどう、りんご、さくらんぼ、うずらの卵、パン、団子、もち、焼き芋、ソーセージ、こんにゃく、野菜ステック、ポップコーン、ラムネ、カップゼリー、丸い飴、せんべい、白玉団子など
日用雑貨
小さいおもちゃ(スーパーボールなど)、ビニール袋、ぬいぐるみ、柔らかい布団、マフラー、フード付きの服、シートベルト、電気コード、カーテン・ブラインドの紐など
窒息・誤嚥を防ぐには
・生まれてすぐの赤ちゃんは自分で顔の向きを変えたり、頭を上げたりすることができず、顔にかかったものを自分でとることもできません。やわらかい布団や枕は使わず、近くにぬいぐるみなどを置かない。
・ビニール袋、紐で遊ばせない。
・5歳以下に硬い大豆、ピーナッツ、アーモンドは食べさせない。
・枝豆も誤嚥、窒息の恐れがあるので3歳頃までは食べさせない。
・食事をするときは、仰向けになったり、歩きながらや遊びながら食べない、ふざけて口に大量に詰め込んだりしない、よく噛むなど家庭内でよい食事マナーを身につける。
・学童より大きな子どもでも、パンなどの早食い競争、マフラーの巻き込みでの窒息事故が起こっています。どのようなことが危険か子どもにも教える。
物が詰まった時は
乳児
≪背部叩打法≫
1.子どもをうつぶせにし、そのお腹側に腕を通します。
2.指で子どもの下あごを支えてつき出し、上半身がやや低くなる体勢にします。
3.手のひらの付け根で、肩甲骨の間を4~5回強くたたきます。
4.この方法で出なかった場合は、胸部突き上げ法を行います。
≪胸部突き上げ法≫
1.背部叩打法で異物が除去できない場合に、子どもの胸部を圧迫して詰まったものを取り除きます。
2.膝の上で仰向けにし、子どもの片足を脇にはさみます。
3.乳首の間を結ぶ線と胸骨が交差する場所から少し足側を指2本で圧迫します。胸の厚さの約3分の1沈むくらいの強さ4~5回圧迫します。体重が重く落としそうなら、床の上で行いましょう。
4.異物がとれるか、反応がなくなるまで胸部突き上げ法と背部叩打法を交互に繰り返します。
1歳以上
≪腹部突き上げ法(ハイムリック法)≫
1.子どもの後ろに回り、両方の手を脇から通し、片方の手で握りこぶしを作り、へそとみぞおちの中間くらいの場所に当てます。
2.こぶしを作った方の手を、もう片方の手でにぎり、斜め上に瞬時に引き上げます。
引用:こどもの救急 こどもの事故と対策
救急車を呼びましょう
・意識がない
・呼吸が苦しそう