肛門周囲膿瘍
生後1か月頃より、肛門のまわりが赤く腫れて(おでき)、触ると痛がり、黄色い膿が出てくることがあります。この原因は肛門の奥の粘液を分泌する肛門腺や、深い潰瘍からの炎症が、肛門周囲の皮膚に及び、細菌が繁殖し肛門周囲膿瘍が出来上がります。さらに、皮膚を穿破すると痔瘻と言われます。
特徴
① 生後1か月から1歳ぐらいの男の子にみられる。スキンタッグは女の子に。
② 下痢や軟便が続いた後におできができる
③ おでき、排膿を繰り返しなかなか治らない
④ 乳児の場合は、重症化して痔瘻を形成することはほとんどない
治療
① お尻を日に何回も洗って、いつもきれいにしておくことが大切
② 抗生剤の内服、軟膏塗布、切開排膿
③ これまでは②の治療を繰り返してきましたが、漢方薬の排膿散及湯を使うようになってからは、抗生剤の使用や切開はあまりしないようになっています。