坐薬の使い方
肛門や膣に使用する固形の薬で、解熱鎮痛薬・吐き気止め薬・抗けいれん薬などがあります。一般の内服薬に比べて吸収が早く、効果がすぐに現れます。
期限
冷蔵庫保存で約1年
カットして使う場合
包装から取り出して切ろうとすると上手く切りにくいので、 包装から取り出さず清潔なハサミやカッターで斜めに切り、切り口ではない先のとがった方を使いましょう。 切った残りは使わず捨てるようにしましょう。
挿入方法
挿入前
・できるだけ排便を済ませてから挿入しましょう。
・冷蔵庫から出してすぐ使用すると腸が刺激され便意を催してしまうので、室温に戻すか、使用前に手で温めておくと良いでしょう。
・坐薬の先端に水やオリーブオイルをつけると、滑りやすく刺激が少なくなります。
挿入
・乳児の場合はオムツを替えるポーズで、嫌がる場合や幼児は横向きに寝かせて入れましょう。
・先のとがった方から肛門に挿入し、5秒ほど肛門を押さえて出ないようにしましょう。
挿入後
・坐薬が外に出ないようにするため、挿入して20~30分後は運動、激しい遊びは避けるようにしましょう。
・解熱剤の場合は30分ほどしたら体温を測り、効き目を確認しましょう。
・2度目の使用は6時間以上あけ、1日2~3回までにしましょう。
2種類の坐薬を使う場合
30分以上間隔をあけて使用してください。高熱の時のけいれん予防は、ダイアップ坐薬を入れ、30分後にアンヒバなどの解熱の坐薬を使いましょう。
坐薬を入れて便が出た場合
便と一緒に出た坐薬が崩れていない場合は新しい坐薬を入れなおしてください。10分経過していたり坐薬が崩れて出てきた場合は、入れなおさずそのまま様子を見ましょう。30分以上経っていれば、ほとんど吸収されているので追加しないほうがよいでしょう。