MCLS発症時のBCG痕の発赤腫脹

川崎病は未だ原因不明の病気ですが、4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症がおきていろいろな症状が出ます。高熱、両側の眼球結膜（目の白いところ）の充血、真っ赤な唇と苺のようにブツブツの舌、体の発赤疹、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れの6つの症状のうち5つ以上の症状があれば川崎病と診断します。補助診断としてBCGを注射した場所が紅く腫れ上がることも、特徴的な症状の一つです。

この症例は、1歳の男児。5か月の時川崎病の既往。3日前より発熱持続で来院。目の充血、唇が赤く、発疹あり、発熱の前日よりBCG痕の発赤腫脹を認めたとのこと。川崎病の疑いで紹介入院。冠動脈の病変があり、ɤグロブリンの治療開始。