感染症情報
[2019.12.18]
もう2週ほどで今年も終わりです。年のせいか、時の過ぎるのが年々早くなっています。まさに「少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」です。
病気のほうは、溶連菌感染症、インフルエンザA、感染性胃腸炎の3つが流行しています。今回流行している溶連菌感染症は、伝染力が強く、家族内感染、再感染がしばしば認められます。私が開業してこれほど発生が多いことはありません。これまで流行してきた溶連菌とは違うタイプなのかもしれません。次に流行しているインフルエンザですが、いわゆる09パンデミックタイプで、咳が強くなる傾向があり、時々肺炎を合併します。ほぼ全市に広く浅く流行しています。前回の感染症情報でお伝えしましたが、インフルエンザと溶連菌感染症の重複感染がかなり多くみられます。治療を行っても発熱など症状が改善しない場合は重複感染が疑われます。注意してください。感染性胃腸炎は、ロタやノロウイルスと違うウイルスのようですが、ノロウイルスのように伝染力が強く、家族全滅も起こします。吐物、下痢の処置には注意してください。その他では、手足口病、アデノウイルス感染症、RSウイルスなどなど多彩な病気が少しみられます。インフルエンザの予防接種がまだ済んでいない方はなるべく年内に終わらせるようにして下さい。。