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新型コロナの現在の状況と若年者のワクチン接種について

[2021.08.09]

新型コロナウイルスは変異を続け、今は伝染力の強いデルタ株が主流となってきました。デルタ株の伝染力は、WHOはこれまでの2倍程度と言っていますが、アメリカのCDCでは水痘と同じくらいの伝染力があると伝えています。伝染力は、実行再生算数で示されます。「まだ誰もその免疫を持っていない集団の中で、1人の感染者が次に平均で何人にうつすか」を表した指標です。インフルエンザはおおよそ1~3、麻疹や水痘ではおおよそ12~18と報告されています。水痘と同じ伝染能力があるということは、これまでのような三密を避ける、マスク、手洗いでは到底予防する事ができないということです。しかし幸いなことにmRNAワクチンは95%以上の有効性があります。また若年者、特に子どもでは重症化の症例が少ないことも幸いです。インフルエンザに対するタミフルのような有効な治療薬が認可されていない現在、ワクチンに頼るしか道はありません。高齢者のワクチン接種が終わり、重症化の比率が大幅に低下しました。たとえ発生数が多くとも重症化が少なくなれば、インフルエンザなどの感染症と同様の病気として対応することとなっていくのではないでしょうか。これからは若年者のワクチン接種をさらに推し進めコロナを封じ込めていかなければなりません。

若年者は重症化しないのでワクチンを受けなくて良いのではないかと思うのは自然です。しかしこれは、実行再生算数が2の場合の理論で、それが15となれば話は全く変わってきます。。麻疹を野放しにする国はどこにもありません。このウイルスは大流行の中で変異を無限に続けています。もし若年者を重症化させるウイルスが出現したら取り返しのつかない事態になります。ワクチン接種はメリットとデメリットを天秤にかけて判断する物ですが、私の考えではワクチン接種を推し進めていただきたいと思います。皆様の熟慮宜しくお願いします。

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