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心に残るゴルフ 其の二

[1999.10.20]

秋晴れの中、すばらしいパートナーと3発のOB全てが隠しホールという幸運に恵まれ、医師会のゴルフコンペで優勝することができました。パートナーの皆さん、色々お騒がせいたしましたが全て皆様のお陰です。本来は優勝の弁について触れなければならないのですが、ゴルフをやっていない、これからやってみたいという人々のためにゴルフの楽しさを述べてみたいと思います。

 

「神々の洗礼」

ゴルフにはさまざまな神が登場してきます。初心者がまず出会うのは、水神様です。ティーショットで目の前に池があると必ずと云っていいほど、どなたかが池に捧げ物をします。ルールでは池の後ろにドロップして打ちなおすのですが、繰り返し貢物をする人が多いためローカルルールで池を越えた向こうから打たせるところが多いようです。これは本人の技術向上を妨げるものですが、ある面ではそのルールを歓迎してもいます。その他には、森の神、魔女のすむ森など、大叩きの原因を作ります。信仰心が足りないためか、神々との対話を大切にするためか定かではありませんが、いずれにしてもリピーターが多いようです。かく云う私もいまだに人には知られたくない神々を信仰しています。最後に忘れてはならない神に、山の神がいます。帰宅の際には十分な配慮が必要です。

 

「結果オーライ」

ゴルフで不思議なことは、ショットを失敗して、OBを打ったり、池に入れた時は自分のミスを大いに悔しがりますが、ミスショットが木にあたったり、土手にぶつかったりしてボールがフェアウエーに出てきたり、カップの近くに寄ったりするとミスショットが急に"ナイスショット"に変わります。ミスシヨットを打った本人もスーパーショットを放った時の顔になってしまいます。

 

 "上がってなんぼ"、"結果オーライ"がゴルフの面白さであり、真髄なのでしょうか。

 

「ホールインワン」

ゴルフをやる人なら一度はやってみたいのが、ホールインワン。だいぶ前、世界マッチプレー選手権で青木切がホールインワンを達成し、大きな別荘を贈られたことが印象に残っています。しかし青木のように絵に書いたようなホールインワンだけではないのです。小児科の医局で初めてホールインワンが出た時の話です。フォレストカントリー西の打ち下ろしのショートボール。H氏のショット。トップ気味のチョロ。打球は坂を転げてガードバンカーへ、バンカーへ入ると思いきや、縁をぐるーと回って、グリーンヘ。みんな妙な期待を持って玉の行方にくぎづけとなる。ボールがカップに吸い込まれる。しばらく誰も声が出ない。しばらくして事の重大さに気付きみんな「おめでとう。おめでとう」。どういうわけかみんな調子はずれ。このエピソードは"結果オーライ"の究極の姿ですが、神様のおふざけとも映ります。

 

「英国流のユーモア」

パーより少ないスコアをバーディ、イーグル、アルバトロスと鳥の名前に因んで付けたことは皆さんご存知のことと思います。ではボギー、ダブルボギー、トリプルボギーとは、この答えを知ったときは思わず笑ってしまいました。ボギーとは泥の中に脚が1本嵌まった状態、ダブルボギーは2本の脚が、トリプルとは、3本とも泥の中へ、そしてそれ以上は数える脚がないのでアザーズとなる。やはりゴルフは紳士のスポーツなのでしょうか。

 

「自然破壊」

ゴルフ場は自然破壊の代名詞のように云われます。この事に反論すると物が飛んできそうなので止めておきます。長岡カントリー東6番のティーグランドの傍にちょとしたくぼ地があり、そこに小さな桜の木が植わっています。春になると桜の花の周りをギフチョウがつがいで舞っています。ギフチョウは年1回桜の開花に合わせて姿を見せます。その美しく華麗ないでたちから"春の女神"と呼ばれています。来春、ギフチョウに会えるといいですね。

 

(1999.10.20  ぼんじゅ~る)

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