感染症情報
[2019.06.26]
6月も終わりに近づき、木々の緑も深まり、紫陽花がいろいろの花を咲かせています。
病気のほうは、梅雨時に多くなる、咳鼻水の風邪や気管支炎、肺炎が少し増えてきています。今、多いのは感染性胃腸炎(ノロウイルスによるものが大半ですが、地域によってはロタが流行っています)、溶連菌感染症そして伝染性紅斑(リンゴ病)です。リンゴ病はパルボウイルスB19によっておきます。子どもではウイルス血症の時期に発熱がみられることがありますが、ほとんどの子どもは無症状です。そしてウイルスがいなくなったころに顔が赤くなり、上下肢にまだらな発疹が出ます。ということで発疹が出たときはウイルスはいませんので登園は問題ありません。この病気の問題は、妊婦さんです。このウイルスは赤血球の産生を阻害し、胎児水腫を起こし、流産となることが稀にあります。特に妊娠16から28週が要注意です。ウイルス血症の時期に無症状の人がほとんどですので、感染を防御することは難しいことです。妊婦さんはなるべく人ごみに出ないよう、またマスクをして予防してください。